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愛の調教バトル
第7章 第2ステージ 主と牝犬の絆
♀♀(今度はさっきのように駈けだしたりはせず、
ご主人様の脇にピッタリ寄り添って、絶えずご様子をおうかがいしながら、
ゆっくり歩いていきます。
盲導犬としての私に案内と進行を委ねられたのですから、
もし、転ばれたりしたら、即このステージ不合格でしょうし、
何かに躓いたりぶつかられたりしただけでも、
当然スタンプ頂戴は、覚悟しなければなりません。
だから、慎重の上にも慎重を重ねて、盲導犬の役目を果たさなければならないのです)
♀♀(あ、テーブルに到着しました。
まず、リードを咥えてピンと張らせて軽く引き、止まってくださいの合図をします。
あ、よかった!止まってくださいました。
そうしたら、一声鳴いて第1ポイント到着をお知らせします)
「ワン!」
♀♀(あ、うなずいてくださいました。
さっきはここで、リードを首輪から外していただきましたが、
今度は首輪から外さず、そのまま持っていていただかなくてはなりません。
私はここでテーブルの上に乗り、チンチンをしたまま3回回るのですが、
今回はわざとリードを私の身体に巻き付け、
リードが私の身体に3重に巻き付いていることを、
触って確認していただくつもりだからです。
そこで、リードの端を握られているご主人様の右手を、握った両手でそっと挟み、
離さないでくださいねとお願いをします。
今度も、ご主人様は軽く微笑まれただけでしたが、
きっと、承知してくださったと信じます。
さてそれでは、まずリードの首輪に近い部分を咥え、テーブルに乗り、
ご主人様に向かってチンチンをします。
それからそのまま、その場で3回回ります。
回る度にリードが体に巻き付いて短くなるので、
その分私はご主人様に寄っていきます。
1回、2回、・・・3回回り終えました。
そこで私は、握った両手でご主人様の左手首を挟み、
私の身体に押し合てて、リードが3回巻き付いていることを、確認していただきます。
1重目、2重目、3重目まで触っていただくと、微笑んで肯かれました)
「ワン!」
♀♀(これは、ご確認ありがとうございますの意味の一鳴きです。
これで無事ここでの課題を終えたので、
今度は逆方向に3回回って巻き付いたリードを身体から離し、テーブルから下りました)