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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「俺ぁ何言われても構わねぇが、スグリは女だ。それに、あいつは何も悪ぃ事はしてねえ。俺は責められても仕方ねぇが、あいつが責められたらと思うと、呑気に屋敷になんか居る気になるかよ」
…あー。
すげーな、お姫さん。
サクナ様に、ここまで言わせるか。やっぱある意味妖婦かもしれねーやね。
サクナ様も、ここまで言うたぁねー。都で別人にすり替わった話は本当なんじゃ無ぇかと思っちまうね。
よっぽど惚れなすってるねー。べったべたとかいちゃいちゃとか見て分かっちゃ居たが、それにしてもすげぇな、お二人共。
もし、俺がそういう立場だったら………………………
………うっわ、ひっど。想像しなきゃ良かったw
俺は気を取り直して、何も無かった事にした。

「奥方様はネチネチ言うかも知れやせんが、大奥様は責めねーでしょうよ。お嬢様はもし何か言えりゃあスグリ様に味方されるでしょうし、若奥様は口も開けねぇでしょ」
お嬢様は、今じゃあお姫さんに好意的だからね。ひじょーうに分かりにくい好意だけどな。ネコが様子を窺いながら、ウサギの巣穴をそーっと突つくみてぇな…それ、好意なのか?

「それでも、」
サクナ様は何か言いかけたが、言っても無駄だと思ったのか途中で止めて、別の事を口になさった。

「…お前んとこの女狐は本当に質が悪ぃよな。騙された領主様はお気の毒だが、迷惑だ。なんであんなのに引っ掛かって後添いにしちまったんだよ」
うわ、公然の秘密を投げ込んで来たよ。
そりゃあ言わないお約束だろうがよ。
「…聞かなかった事にしておきやす」
「あ?聞いただろ今。聞いたなら早く代替わりしろ」
「それを俺に言われましても」
「兄貴が継ぐのか?上の兄貴は結婚して何年だ…ガキぁまだ居なかったよな。タンムはそろそろ独立するだろうし、お前んとこは元々女系だろ、長老会議だってちょっと前まで大奥様が出てただろうがよ。ローゼルが家に来てんのだって、その積もりなんだろ?あいつが婿取って継ぐのが筋なんじゃねぇのか」
「…そんな事を、俺に言われましても…」
「クッソ面倒くせぇな。もたもたしてる間に女狐にガキが出来たらどうすんだよ」
…うっわ。
なんて事おっしゃりやがるんだ、この御方は。
旦那様にまだそんなアレが出来るかと言うと、出来ねーたぁ言い切れねぇし、奥方様はお嬢様と四、五歳しか変わらねぇからねー。
有り得ねぇと言い切れねー所が恐ぇよ。
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