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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「そんな恐ろしい事ぁ、考えたくねぇですねー…」
「奥方様ご懐妊も、有り得ねぇ話じゃねえだろ。さっさと何とかしとけよな」
「えー…俺に言われましても…」
何で話が妙な方向に曲がるんだ。
そう思っていたら人の部屋で仕事をしている暴君は、にやにやしながら急に恐ろしい事を言いやがった。

「『お嬢様に、近付くな』」
うっわ。
なんだ、その台詞。

「俺ぁ、二十何年か前に初めて会ったクソガキに胸倉つかまれて、そう脅された事ぁ忘れて無ぇぞ」
…あー…その頃は簡単に胸倉掴めたんですなー…。
その後そのクソガキぁ大して背が伸び無かったから、今は胸倉掴んだとしても、イキがってる子どもみてぇで迫力に欠けるやねー…
…なんて、消し去りてぇ過去を懐かしんでる場合じゃ無ぇよ!!!!

「すんげぇ無駄な記憶力ですね」
「確かに無駄だったな。憶えてようが忘れようが、『お嬢様』とどうにかなる可能性なんざ無え。ゼロだ、ゼロ」
「でしょうねー。お姫さん以外の女はどうでも良さそうですもんねー」
「ああ、どうでも良いぞ?本気でどうでもいい。一緒に働く奴やなんかは、女だろうが男だろうが関係無ぇしな。女は、この世にあいつ一人居りゃあ十分だ」
…えーと…こりゃあ…惚気ですかね?
なんで俺ぁ休みの日に部屋に無理矢理部屋に乗り込まれて、聞かせてくれと頼んでもねー惚気を聞かされてんだろうね。

「女はお前だけ居りゃあ十分だとか、スグリ様ご本人にも、そういう事おっしゃってんですか?」
お姫さんにも言ってんのか、惚気。本人に言ってりゃ惚気じゃねぇか。言われねーでもされるがままにコロコロ転げてそうだが、言われたらイチコロだろうね、ウサギ姫。

「ああ?」
転がされるお姫さんを想像しかけた所で、姫転がし野郎様に憮然とした物言いで遮られた。
「本人に言わねぇで、何の意味が有んだ?本人に言ってねぇ事をお前に言って、何か面白ぇ事が有るってのか?」
「いや…なかなか本人にゃあそんな事言えねよなと思ったんでさあ」

言えねーよな、恥ずかし過ぎて。恥ずかしさではさっき聞かされた「(前略)近付くな」と、いい勝負だ。
サクナ様ぁよく言えるねー。やっぱ都で中身がすり替わったな。

「そんな事、機会があったら、言ってみてぇですねー」
機会なんか有るのか?無ぇよ。
「機会も何も、言ってみりゃ良いだけだろ」
自問自答していたら、他答が捻じ込まれた。
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