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抱かれる日々
第4章 暴力の痛み

今日は珍しく客が少ない
休めるのはいいかもしれないけど金がなくてはならない
宝くじなんて馬鹿みたいなものには頼らない
100円で1億の金が当たったとしてもまだ足りない
外れた時の100円さえあたしには大切だから
ガガガガ...と西条家の門が開く
昔住んでいた自分の家が懐かしい
あたしはそのまま自分のおんぼろ部屋に向かう
この汚らしい部屋にも慣れてきた
ベッドと机があるくらいだけで日中薄暗い
だけどこの部屋に1つ好きなものがある
ベッドに寝転び天井を見ると窓になっており月が見える事
この月があたしの苦しみを和らいでくれる気がする
ーコンコンー
小さい音のノックがなる

