この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
島人物語
第8章 昌也の接触
「結城ちゃんっ・・・横の車の人何か言ってるっ???」
瑞江ちゃんは半泣き状態で運転中・・・
「うーーー・・・止まれって言ってるっ・・・右折できそう??」
「怖いよォォ・・・・頑張ってみる・・・」
私は少し瑞江ちゃんに寄り添った・・・。二人して泣きそうだった・・・
交差点に差し掛かりなんとか頑張って右折レーンへ・・・
ウィンカーを出し・・信号待ちをしてると・・・
コンコン・・・・
「ひいぃぃぃ・・・」
助手席側の窓を叩く若い男の子・・・
「ねーねー・・・(笑)(笑)そんなに逃げないでってーーー・・一緒にあっそぼー・・!!!」
出てきたッ・・・・。
「結城ちゃん無視しようっ・・前見てよ???」
二人でギュッと手を繋いだ・・。
私たちが無視してると今度は前に3人回ってきて顔を覗いてくる・・・
「超可愛いじゃんっ!!!ねーー・・窓開けてよ!!(笑)」
「俺らの車乗ったらーー??(笑)」
「・・・やだぁ・・引いちゃうし・・・」
瑞江ちゃんが言った。
若者たちは運転席側に回って来たり助手席側に回って来たり・・・・。
私達はギュッと手を握り合って下を向いた・・・。