この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
つらい恋なんか投げ捨ててやる
第3章 つらい恋を投げ捨てろ 前を向いて胸を張って歩けるように
彼は黙ってしまった。それはそうだ。わたしと結婚できる訳がない。もし「分かった。結婚しよう」なんて言われたら、わたしは驚きのあまり心臓マヒを起こして死んでしまう。

不倫相手から熱烈にプロポーズされた瞬間に心臓が止まるなんて女冥利に尽きるかもね、なんて半ば本気で考え、そんなことあり得ないし妄想にも程があると、その馬鹿げた考えを打ち消した。

彼が次に口を開いたら、“きみだって僕とのセックスを楽しんでいたじゃないか”とか、いかにも自分勝手な男が言いそうなセリフを口にするだろう。わたしの予感は当たるのだ。

「そんなことを言っても、きみだって・・」
「車を止めてください。ここで降ります」

聞きたくないひどい言葉を最後まで言わせずに、わたしは彼の横顔に微笑みながら、はっきりとした口調で言った。

声が震えずに言えた。でも、声は震えなくても心は激しく震えていた。
/33ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ