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ほのぼのした時間を
第12章 クリスマスフェス参戦
予定の時刻になると、カッコいい電子音が流れてきた。
音楽に合わせて照明が点滅し、点滅の合間に春人達がステージの所定位置にスタンバイしたのが見えた。
音楽と共に照明が一瞬消えて、パッとステージを照らすと春人がカッコよくギターをかき鳴らした。
「さあ皆、今日は暴れようぜー!!」
「おおおっ!!」
演奏が始まってBlue Eyesをより近くで観ようと、お客さんがステージに寄ってきて、グイグイと押してくる。
さ、柵が脇腹に食い込む…!!
痛みで演奏も集中して聞けず、最前に来た事を早くも後悔し始めた時、MCで春人が声を掛けてくれた。
「前に来てくれるのは嬉しいけど、皆もうちょい後ろに下がってなー。前の子ら押されてしんどそうやからな」
春人がそう言うと、寄ってきていたお客さんが後ろに下がってくれて、ようやく楽になった。
「皆、今日はクリスマスイブやけど、カップルで来た人居てる?……おお、割と少ないなー。残りは1人か友達と来たん?それかカップルで過ごせやんから、発散しに来たとか?」
…一緒にで過ごせないのは、あなたが仕事だからでしょ!