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従妹と、離れで過ごす夏
第3章 ようやく、離れへ
こうして僕が、ゆみちゃんがいる離れに足を踏み入れたのは、午後10時だった。

ゆみちゃん、まだ15歳のお子さまだから、もう寝てたりして…。
ふとそう思いながら、間接照明で照らされた離れの廊下を歩く。母屋の廊下と一続きになっている。母屋と離れの境界線には、1枚のドア。見ると、ドアの施錠側が、離れの側になっていた。ドアは、完全に開かれ壁に寄せてあったが、僕はそれを動かし閉めて、離れ側から施錠した。
よし!これでだれにも邪魔されずに、ゆみちゃんの魅惑の裸身を開発できるぞ!

廊下の左側は、長い壁になっている。そして右側に、部屋がいくつも並んでいる。この離れには、2階もあるようだ。外からは1階建てのように見えたが、ロフト部屋がある。
どの部屋も、ドアが開けっぱなしで中が丸見え。室内は明かりがついていないが、暗闇に浮かぶ物の影や輪郭でどんな部屋かが分かる。
一番手前は、居間のよう。
その次は、テレビやシアターを見れる部屋。
その次は、ダイニングキッチン。
そしてその奥が、ゆみちゃんの部屋。つまり、僕の部屋でもある。

「ゆみちゃん、お待たせ…」
僕は勇む心を抑え気味に、声をかけた。ゆみちゃんは、パジャマでベッドの上に仰向けに寝ころんでる。
が。
スースー、スースー
あれあれ?
ゆみちゃんは、気持ちよさそうに、顔を微笑ませながら眠っていた。
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