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早く気づいて欲しかった
第9章 決意
放課後。
いつもの階段のところで凛ちゃんを待つ。
「おまたせ大河くん。」
「行こうか。歩きながらで大丈夫?」
「うん。」
並んで歩く。
これも最後になるかもしれない。
「この前はごめん。俺っ・・・凛ちゃんにひどい事言って。」
だまって首を振る彼女・・・。
学校の目の前の公園のベンチに腰かける。
「寒くない? あったかい飲み物買ってくるよ。」
彼女を置いて自販機に。
最近笑わなくなった彼女。
だいぶ前から気づいてたんだ。
気づかないふりをしていた。
凛ちゃんの・・・笑った顔が好きだったのに。
「はいっ。あったまるよ。」
「ありがとう。」
ミルクティーを飲みながら遠くをみつめる。
「凛ちゃん。俺たち・・・別れようか。」
きっと優しい凛ちゃんはいい出せないだろう。
最後くらい。かっこよくいたいじゃないか。
「大河くん・・・。」
「気づいてたんだ。本当は。凛ちゃんの心が全部俺にぬいこと。俺の好きと凛ちゃんの好きが違うこと。」
黙って俺を見つめる彼女。
「今までありがとう。俺、焦っちゃて。身体も繋がれたら心が手に入るなんて思ってたのかもしれないな。」
「ごめんなさい・・・。」
「泣かないで凛ちゃん。凛ちゃんの笑った顔が好きなんだ。だからこれからは友達として。笑ってよ。」
いつもの階段のところで凛ちゃんを待つ。
「おまたせ大河くん。」
「行こうか。歩きながらで大丈夫?」
「うん。」
並んで歩く。
これも最後になるかもしれない。
「この前はごめん。俺っ・・・凛ちゃんにひどい事言って。」
だまって首を振る彼女・・・。
学校の目の前の公園のベンチに腰かける。
「寒くない? あったかい飲み物買ってくるよ。」
彼女を置いて自販機に。
最近笑わなくなった彼女。
だいぶ前から気づいてたんだ。
気づかないふりをしていた。
凛ちゃんの・・・笑った顔が好きだったのに。
「はいっ。あったまるよ。」
「ありがとう。」
ミルクティーを飲みながら遠くをみつめる。
「凛ちゃん。俺たち・・・別れようか。」
きっと優しい凛ちゃんはいい出せないだろう。
最後くらい。かっこよくいたいじゃないか。
「大河くん・・・。」
「気づいてたんだ。本当は。凛ちゃんの心が全部俺にぬいこと。俺の好きと凛ちゃんの好きが違うこと。」
黙って俺を見つめる彼女。
「今までありがとう。俺、焦っちゃて。身体も繋がれたら心が手に入るなんて思ってたのかもしれないな。」
「ごめんなさい・・・。」
「泣かないで凛ちゃん。凛ちゃんの笑った顔が好きなんだ。だからこれからは友達として。笑ってよ。」