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愛おしいキミに極甘な林檎を
第37章 幸せな日々とその奇跡まで


次の日の仕事帰り。

フォークを使う時に具材が逃げないような深めの皿が欲しい……。

ソラ先輩のためを思って雑貨屋に買いに行くと理人さんを見掛けた。



女性向けの雑貨屋でファンシーなシールが揃っているコーナーを見ているせいなのか他の客から冷たい視線を注がれている。


この状況を放っておけなくて後ろから肩を叩いて声を掛けた。


「またシールを買いに来たんですか?」


「風子さんじゃないですか!妹が前に風子さんが選んでくれたシールを気に入りましてね」


「好みが合って良かったです」



「それで他の種類も欲しいと言っていたのですがどれがいいのか分からなくて……。

昨日も仕事帰りに買いに来たのですが、可愛くないと妹に却下されて買い直しに来たんです」


「おっ、お疲れ様です……。前の種類から選ぶとするとですね……————」


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