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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶



「ねえねえ、兄さん今日は泊まっていくんでしょ!?」


元気良く部屋に入ってきたのは昴くんだった。



「えっ…、ああ……、うん……」


「本当に!?じゃあ今日の受験勉強サボっちゃおうかな。兄さんが帰ってきた時くらいいいよね。姉さんともいっぱい話したいし」


「そうか……、いいんじゃないかな」


間一髪で上着を下ろし、露わになっていた肌を隠せた。


二人でベッドの上にいることには何も言ってこないのが助かる。


そして言っていた通り、話をしたいのか昴くんは机の椅子に座ってこっちを見てくる。



「あれ……。姉さん、微妙に涙目になってませんか?もしかして兄さんに何かされた?」


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