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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶



「えっ……!?何も……」


キスが気持ち良かったからそう見えたんだろうか。


服が乱れているか不安になってすぐさま上着の裾を引いて直した。



「そうですよね。兄さんは優しいから酷いことなんてしませんもんね。……そういえば兄さん、母さんが用事があるから来いって言ってたよ?」


「分かった」


ソラ先輩は私の手を引きながらベッドから下りて一緒に連れて行こうとする。


「姉さんはここに置いていきなよ。またお婆様と会ったら大変じゃない?」


昴くんの提案でソラ先輩は渋々私を置いて部屋を出て行った。



彼氏の弟と二人っきり……。

何を話したらいいのか迷っている時、目が合うと昴くんはにっこりと笑ってくれた。


大好きな人に似ているから本当に可愛い。



「兄さんとお婆様の口喧嘩にはびっくりしましたよね?」


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