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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去



「……悪い、迷った。どう見るんだこれ」


「今は沈没船になりかけてますね……。私が見ますのでスマホを貸してください。近くの駅まで行けばいいんでしょ」



代わりにスマホでマップを見て待ち合わせしていた駅へと向かうとソラ先輩と那砂さんがいた。

見掛けた瞬間、私はソラ先輩の元へ駆け寄って両手に触れる。


「ソラ先輩!無事でしたか?」


「うん、大丈夫だよ。風子こそ何もされなかった?」


「はい。公園で話していただけなので何も」


離されたのは不服だったけど無事に会えたのが嬉しくて笑みがこぼれる。


「えー、何もなかったの?ちょっと颯太くん、大人の男ならラブホに強引に連れ込むことくらいしなさいよ。せっかくチャンスを作ってあげたのに~」


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