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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去

四人でパンケーキが食べられる喫茶店に行ってから一番高いパンケーキを注文した。
しばらくすると注文したふわふわのパンケーキがやってきて胸がときめく。
形を崩すのが勿体ないと思いながらもパンケーキにナイフを入れると、しゅわっと水気のある音がして期待が膨らんだ。
それを大きく切り分けて頬張ると優しい甘さが口内に広がる。
「口についてるよ」
いつもさり気なく教えてくれてから指で拭ってくるけど、ソラ先輩でも知り合いの前でするのは恥ずかしいのか紙ナプキンを渡してくれた。
お礼を言ってから口を拭いて微笑むと頬杖をついていた颯太が呆れた顔で見てくる。
「相変わらず一口がでかいな。今も風子は甘い物を沢山食うのかよ」
「ホールケーキの半分はぺろりと食べていたかな」
「ちょっとソラ先輩、それは言わないでくださいよ……!恥ずかしいんですから」

