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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



席を立って歩き出そうとした時に声を掛けられて私は後ろを振り向く。



「……また会いたいな」


切なさそうに笑う塑羅緒さんを見て胸が苦しくなるけど作り笑顔で答えた。


「会えたらいいですね」



店の外で手を振って別れてからまだ湿っている靴で歩く。


喫茶店で休んで体が温まったのに、降り続く雨のせいでまた冷たくなっていく。

きっと背を向けて歩いて行った塑羅緒さんも同じ。


同じ道を手を繋いで歩いて帰ったあの頃には戻れない……。



家に帰ってから自分の役割を確かめるように家事や育児をこなした。


今日は綺麗な思い出がまた一つ増えただけ……。



だけど彼女ができてないと聞いてホッとする自分もいた。


縛られていた私も彼を縛っているような気がして何とも言えない気持ちになった。


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