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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



側に来て爽やかな笑みを浮かべる塑羅緒さん。


毎日私を探している、知らないうちにGPSをつけているんじゃないかとか疑いたくなるけど今はどうでもいい。


子供ができてから友達と疎遠になっていたから話せる人と会えて良かった。



「二度あることは三度あるってことですか。私が帰る時間にいるってことはまた有休なんですか?」



「そうだよ。月に一回だけ取っているんだ。ねえ、時間があるなら少し話をしようよ」


「はい。私も丁度話したかったところです」


喫茶店に入ってからモヤモヤしていたことを話すと、塑羅緒さんは嫌な顔をせずに聞いてくれた。


昔からどんなにくだらない話でも聞いてくれていたから今でも安心して話すことができる。なんだか親友みたいだ。



「それでそこで子供が……、ってすみません。私のことばかり話してしまって……」


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