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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛

「好きな人には嫌われたくないから善意で誘ったんだけどな……。付き合っている時、俺に言えないようなことを今の夫にされていたのは知ってるよ」
「なんでそれを知っているんですか……」
「知りたくもない事を教えてもらったから。だからこれでお愛顧だよ。あの時、俺がどれだけ嫌だったか分かる?」
「それでもダメです……」
「どうして?」
「これでは不倫になってしまいます。付き合っている頃と結婚した後では違うじゃないですか……」
行き場のなかった手で塑羅緒さんが着ているシャツを掴み、いい自分を演じ続けるために説得する。
心の奥ではずっと愛していたのに神様に見られている気がして最後の一歩は踏み出せなかった。
口では理性を語っているけど、身体は正直で秘部が熱くなり、濡れている感じがした。
ダメなのに言うことを聞かないイケない身体……。

