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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛

理人さんと那砂さんと遊園地に行った次の日。
随分とリアルでとても長い夢から醒めた後に待っていたのは、まだ未来を変えることができる優しい現実だった。
「はぁー……」
良かった……。
夢で……本当に良かった……。
「おはよう、風子」
大きく息を吐いて起きたのがバレたのか、背後からまだぼんやりとしている愛しい声が聞こえてきた。
「ソラ先輩……?おはようございます……」
まだ夢を見ているのか疑ってしまう……。
なぜなら昨日まで触れることもしないで冷たい態度を取っていたのに、今は後ろから私を抱き寄せている。
「起こしちゃったかな?」

