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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人

「えっ……!?何の話ですか?まさか、私の話とかいいませんよね?」
「二人だけで話したいことなんだ」
真面目な声色で言ったソラ先輩からは私だけに見せていた笑顔が消えている。
本気で頼んでくる姿を見てこれ以上話に立ち入ってはいけない気がした。
「……分かりました。待ってます……」
上司のことで相談をしているみたいだったから仕事のこと……?
それともはっきりと理由を言わずに私をこの場から外すんだから私のこと……?
解決しない疑問を抱きながらソラ先輩と課長の前から離れてすぐ近くにあるコンビニへ向かう。
店内に入り、雑誌が置いてある場所から外を見ていると二人は何やら真剣な顔で話をしているようだった。

