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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人



「なにがなんでも私はソラ先輩がいいです。そんなこと言わないでください」


「うん……。今日はもう何も言わないよ」



冷たい目をしてそう言ってからソラ先輩は本当に何も話さなくなってしまった。


それ以降話してくれたのは寝る前の「おやすみ」だけ。



素直に話してもこうなるのなら話さなければ良かった。

でも素直な私がソラ先輩は好き。


こうなると、もうどうしていいのか分からない。


その晩、モヤモヤしてすぐに寝付くことはできなかった。



やっと眠れたと思った頃、目覚ましが鳴って起きるとやたらと静かな朝が待っていた。


布団の中がいつもより温かいとは思えなくて隣を見ると私一人で眠っていたようだった。



「ソラ先輩……?」


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