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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人



キラキラと輝いて見えるシルバーのネックレスを色々と見ていると、付き添いできていることをつい忘れてしまう。



「それ、うちの奥さんも可愛いって言ってた!やっぱり女の子はこう言う物がいいのかー」


「言ってたっていう物なら間違いないですよ」



「じゃあコレにしようかなー。実用的な物をって……男目線で選ぶところでしたよ。やっぱり女の子に一緒に見てもらうと自信がつきますね、課長」


「オレは一体何の為にここにいるんだ……」


私は見ていて楽しいけど、興味がないことに付き合わされている課長が気の毒だ。



奥さんが可愛いと言っていたネックレスを即決した陸田さんが店員と話している間、私は課長と自然と二人っきりになる。


気まずくて指輪を見ていると課長が隣にやって来た。



「乙羽、すまない……」


「そう思うなら彼氏の上司に言ったことを今すぐ訂正してきてください」



「会えるならそうするが名前さえ知らないから無理だ。だからオレなりに乙羽のことを守ることにする」


「守るって具体的に何をしてくれるんですか?」


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