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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人

「はいい!?子供!?」
びっくりして手に持っているカップに入っている熱いミルクティーをこぼしそうになった。
那砂さんは場を選ばずに大胆な発言をするから困ってしまう。
「普通に考えても分かるでしょ?子供さえいれば繋がりが強くなってそう簡単に離れられない。
結婚を反対してくるクソジジイやババアだって、可愛いひ孫の顔を見れば大人しく納得するでしょ。
今のアンタらは、順番がどうのこうの言ってる場合じゃなくない?本当に結婚したかったらずる賢く生きるのもひとつの手だと思うわ」
しかも弱々しく悩んでいる私と比べてしっかりしているから圧倒される。
「はあ……。確かに順番を気にしている場合ではなくなってきた気はしてますが……」
「まさか付き合いが長いからセックスレスになってるとか?」

