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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人

「ちっ、ちが…うと思います……」
他人に性生活を話すのが恥ずかしくなってくる。
メイド服を那砂さんに勧められて買ってきたソラ先輩も根掘り葉掘り聞かれたんだろうか……。
でも私と違って上手く話を逸らしていそうな気もする。
「今でも真面目にコンドームを使って避妊しているんだ~。彼氏くんらしいー」
「えっと……、前はそうでしたけど、今は私が避妊薬を飲んでいるので……」
「あら、意外とヤッてるじゃない。爽やかな顔しておいて夜は狼なのね」
コートを脱いで適温の環境で話しているのに顔が熱くて額に汗が滲む。
話の内容がデリケートな話で緊張してしまうけど、那砂さんが飲んでいるコーヒーの香りが気持ちが落ち着かせてくれる。
「彼氏くんは子供はいらないって言ってるの?欲しいなら問題ないんじゃない?
那砂の周りにも授かり婚のカップルも結構いるけど」
以前、その話題が出たことがあったけどソラ先輩は反対はしなかった。でも……――――

