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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「そうだね。風子のオススメだからこれでいいか」
「えへへ。私も壁紙にするのでその画像を送ってください」
笑い合ったり、キスをたりベッドの上でしばらく和やかな時間を過ごした。
重たい体を起こして布団から出てからは、もう一度サンタの衣装を着てクリスマスを楽しむ。
ソラ先輩は約束していたチキンを焼き、私はケーキを完成させてご馳走の準備をする。
付き合うまでは、クリスマスと言えばこの二品がテーブルに並ぶくらいだった。
それをこんなにも楽しい日に変えてくれてもらえてとても幸せだ。
外に出掛けてロマンチックな雰囲気に浸るのもいいけれど、去年は一緒に過ごせなかったから二人っきりの空間で過ごせて良かったと思う。
大人っぽくするためにアルコール入りのシャンパンを添えて贅沢な食事をしたけれど、案の定私は酔っ払ってしまった。
「チキン美味しかったれす……。ソラ先輩は鳥を支配する大魔王ですね……。そらだけに……」

