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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

頭の回転を鈍らせながらソファにぐったりと座り、ソラ先輩の肩に寄り掛かる。
眠気に襲われてぼんやりとしてきた視界にはツリーに飾ったライトの光が輝いて見えた。
これも夢なんだろうか。
隣には一番一緒にいたい人がいて、憧れていたツリーもあるから疑ってしまう。
「風子の作ったクリスマスケーキもとっても美味しかったよ。また来年も食べさせてね」
「はぁい。でも次はソラ先輩の誕生日ですよぉ……。その前に…バレンタインデーもあったぁ……」
視線を上げると目が合い、唇を尖らせてキスを求めるとすぐに応えてくれる。
ふわふわしているし、幸せすぎてだらしない顔で私は笑っていた。
「来年こそもっと大きなケーキを見れるといいね」
「何人前のケーキですか…、それ……。二人で食べ切れるかなぁ……。すぅ……」

