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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜



軽く言っているからあまり長い期間ではないようだ。


そうなると、そこまで深刻に考えなくてもいいのかもしれない。


家に帰るまで仕事をしていると思えばいいんだ。



足を前に進めながらバッグの紐を肩にかけ直すといつもより重さが足りないことに気付く。


これは何かを入れ忘れているような……。


「あっ!?お弁当……!デスクに置いたままだったので取りに行ってきます」


昼に食べなかったからバッグに入れ忘れていた。


小走りをして弁当を取りに自分のデスクへ戻り、待ってくれている課長のところへと向かった。


「お待たせしました。寒いところ待たせてすみません」


「取りに行ったお弁当、ランチに行ったから手を付けていないんだよな?今晩食べるのか?」



「んー…、そうなりますね。でも晩御飯を作らないといけないので献立の調節が面倒になるんですよね」


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