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第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「ううん、大丈夫だよ。留守番してるから行っておいで」


「ソラ先輩の会社は忘年会はないんですか？」



「俺の方は忘年会と新年会が一緒だからね。泊りはないから、風子の会社の忘年会にびっくりして動揺しただけだよ。

でもお酒が入るんだよな……。しかも男が多いってことは…酔った勢いで複数で……、いや、そんなことはないと信じたい…、あああ……」



「えっと、本当に大丈夫ですか？」


「なんでもないよ。なんでもない。……今日は一緒にお風呂に入ろう。忘年会に行く前の日もね」


「分かりました。ではお風呂を沸かしてきます」



途中で頭を抱えて何やら独り言を呟き、取り乱したと思ったらいきなり冷静に切り替わっていた。


送り出してくれるけど、普段と違う様子だからあまり良く思っていないことは分かった。



「ソラ先輩が一緒にお風呂に入るのを誘ってくるなんて珍しいですね」