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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

シャワーを浴びた後、ソラ先輩が待っている湯船に足を入れると背を向けて座るように促される。
お腹に手を回されて引き寄せられると、背中が一人で入るより温かく感じた。
「ねえ、今日は郁哉さんと帰ったの?」
「はい。マンションの入り口まで送ってもらいました。新くんや火ノ浦さんとは会いませんでしたよ。最近見掛けていないのでもう大丈夫な気もしますけど……」
「会社の方では相変わらずだからどうなんだろうね……。でも風子の身の安全が第一だから」
毎日平気な顔をして帰って来るけれど、会社でどんな嫌がらせを受けているんだろう。
新くんと火ノ浦さんと同じ職場ということは、何もないわけではなさそうな気もするけど……。
「課長から聞きましたけど、火ノ浦さんはいつ転勤するんですか?」
「詳しくは分からないけど春までには、って決まってるみたい」
「年も越してないのでまだまだですね……。私はそれまで課長と恋人のフリをしていないといけないんですか?」

