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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……

会議室で潮崎さんと二人きりで仕事をしている時に、もの言いたげな目を向けられる。
私の方を見てくる時は最近ずっとこんな感じだ。
でも疑われるのは日常茶飯事だからもう慣れてきている。
「それ、昨日も言ってませんでした?次はそこのダンボールに入っているお茶を置いていってください」
「だって、ほぼ毎日見るんだからそりゃ言うだろ。お茶ね、了解」
「家まで送ってもらっているだけですよ。お茶、そこの机にも置いてください」
「その後、何もないのかよ。ご飯とか……、ラブホに行ったりとか……。分かった。ここにお茶ね」
「前にも言ったように何もないですって。どうしてそんなに気にしてくるんですか?」
お茶が入っているペットボトルを屈みながらダンボールから取り出す。
その時に潮崎さんがやって来て、ペットボトルを一本差し出すと手が重なるように掴まれた。

