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愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人

「あるよ。風子の前でならね」
綺麗な首元に指先を滑らせていたら、急にソラ先輩が手首を掴んできてキスをしてくる。
話は噛み合ってないけど、優越感に浸ることができてニヤけてしまう。
「酔った俺を見て何をしたかったの?」
答えるのがすごく恥ずかしい。
大学生の頃はもう少し大胆に誘えていたのに、付き合う時間が長くなっていくと何だか恥じらいが増していく。
「それは……私からエッチを誘いたいなって思たから……」
でも今日はバレンタインデーという特別な日だから勇気を出してみる。
「……勿体ないことをしたな。ごめん。つい問い詰めてしまったね」
「あははっ、ソラ先輩らしいですからいいですよ。……これからエッチしませんか?」
「断る理由はないよ。風子のことは俺がもらうから」

