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愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人



「どっちが一番ですか?」


「もちろん風子だよ」


腰を掴まれて下から突き上げられた私はぎゅっと抱きついた。



一年前はこんなにも甘いバレンタインデーが再びやって来るとは思っていなかった。


なぜなら一度崩れてしまったものが、再び元のように積み上がるのは難しいから。


でも今は元に戻ったというよりも更に高く積み上がっている気がする。


何度身体を重ねても飽きがこなくて大好きなのだから……。




行為を終えた後、ブランケットを肩に掛けられた私はソラ先輩に寄り添って休んでいた。


膣内に出された精液が垂れてきている感じがするけど、それさえも嫌だと思わない。


「去年よりもラブラブなバレンタインデーになりましたかね?」


見上げながらそう聞くと、ソラ先輩は私の後ろ髪を撫でながら少し疲れた顔に穏やかな笑みを浮かべる。


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