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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

この前、妊娠検査薬で調べた結果は陽性ではなく陰性だった。
クリスマスイブにしたセックスで妊娠すると思っていたけど、大きなストレスを背負っていたからなのかソラ先輩の子供を身篭ることはなかった。
結果を知るまで不安で押し潰されそうだったけど、陰性だと知ってから安心したのか数日後に生理がきた。
その不安はまだソラ先輩の祖父母に認められていない状態で妊娠するのが嫌だ……という訳ではなく別の理由。
入籍する前に妊娠しても私を捨てずに愛してくれると分かっているのに……。
どうしてもそこに踏み込めない理由があって、また避妊薬を飲んでいる。
ベッドに戻ると布団から出た時と同じようにソラ先輩は眠っていた。
でも隣に行くと私が起きたことに気付いたのか、寝惚けながらも体を引き寄せてくる。
「風子……、トイレ……?」

