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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

男性のパーサーは私が裏でこんな格好をしているのにも関わらず、何ら変わりない顔で仕事を進めていく。
恐らくソラ先輩の計算どおりで見られることはなかったんだろう。
飲み物を受け取ってから、パーサーはワゴンを押して過ぎ去っていった。
ともあれ、赤いTバックが見られなくてよかった……。
「ドキドキしました……。もし見られたらどうするんですか」
「大丈夫だよ。見られないように俺が隠すから。……少しはお爺様とお婆様に会う緊張がほぐれた?」
今度こそソラ先輩はニヤリと笑って私に問いかける。
「まっ、まあ……。他の人にパンツが見られるかハラハラしていましたからね」
ずっと重たく張り詰めていた緊張が別のものへと変わり、僅かな時間だけど本来の目的を忘れていた。
「エッチな時の風子は堂々としてるだろ?あのくらいの態度で臨んでいいんだよ」

