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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

「そのお爺様とお婆様はどこにいるのかな?」
「もうひとつの方のリビングにいたよ」
一応まだ他人の家ということもあって、この広い家全体を把握していない。
昴くんが指さした方向は、以前お邪魔した時に行った方の部屋ではないからどうやらリビングが二つあるようだ。
玄関近くの部屋をいくつか通り越して廊下を歩いていく。
スリッパを履いているものの、ストッキングを穿いていないからか股がスースーする。
パンツがTバックということもあるけれど……。
歩きながらスカートが捲れていないか尻に触れて確認してみると大丈夫そうだった。
ソラ先輩が足を止めた所のドアをノックして開けると、お爺さんとお婆さんと社さんがいた。
お茶を飲んで和やかな時間を過ごしているようだった。
「お爺様、先程はご馳走様でした。風子さんと決めたことをお話に参りました」

