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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ



指をさされたのはスカートから見えている素足。


レストランに行った時も私の身なりを舐めるように見ていた気がしたけど、やはりこういう事に厳しい人のようだった。


今はストッキングを穿いていないことを指摘したいんだろう。



「これからは社長の孫の嫁になるんだから。塑羅くんに恥をかかせないようにそのくらいしっかりしなさい」


「はっ、はい!」


早速嫁になることを認めてくれているような台詞に少し頬が緩んでしまう。



「何をニヤニヤしているの。あなたのせいで塑羅くんがふしだらな女と結婚すると周りから同情されて、可哀想な思いをすることになるんですからね」


「他人に何を思われても俺は構いませんよ。言わせておけばいいと思います」



「そうはいきません!いい大人になっても、目上の人に素足を晒しているようなだらしない妻を持つのは塑羅くんだって恥ずかしいでしょ!?」


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