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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



「えっ……!?どこに……?」


まだぼんやりとしている声で聞いてくるからすぐ傍に座って話すことにした。


「“明日の夜、ご飯を一緒に食べない?”ってメッセージが届いていたんですよ」


理由を話してみると、ソラ先輩が急に起き上がって眉をひそめて私の方を見てくる。


「誰からのお誘い……?」


そのお誘いに何もやましいことはないから、微妙に警戒している姿に笑ってしまう。


「大学時代の女友達ですよ。近くのファミレスで食べようって書いてあったので、会社帰りに歩いて行けるかなって思って」



「そうか……。行ってらっしゃい。……でもひとつだけ約束して」


「なんでしょう?」



「ゆっくりしてきていいけど、どれだけ遅くなっても帰りは俺が迎えに行くから必ず連絡してね」


「分かりました。お迎えよろしくお願いします。
……ソラ先輩ったら、結婚が決まってからも私に過保護なんですね」


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