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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来

「えっ……」
いきなり険しい顔をしてテーブルをドンッと叩かれて逆に私がびっくりした。
普段大声を出したりしないし、短気ではない子だからここまで否定的な行動をするのが信じられない。
しかも声を上げたせいで近くを歩いていた店員や隣の席の人から一気に視線を向けられた。
「なんで花城さんにしないの!?風子は好きなんじゃないの?」
「私の好きな人は彼氏だけだよ……?」
「どうして好きじゃないの!?花城さんは風子のことが好きなんだよ!
一途に想ってくれる人の方が絶対いいって!」
「えっと……、私の彼氏も一途だと思うけど……」
女友達を宥めながら、何事かとこちらを見ている他の人達に会釈をしてとりあえずこの場を収める。
「風子はおかしいって。あんなにいい人が近くにいるのになんで選ばないの!?目を覚まして!」

