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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



正直言うと、今まで寝た男の中で一番ソフトに扱ってくれる。


サディストのスイッチが入った時は別だけどこのギャップが堪らない。


「何を今更……。これくらい普通じゃない?」


「なんか“特別”って感じがして嬉しいです」


「妻になる風子のことが何よりも大切だから当たり前だよ」


私の前髪をかき上げる指先の感触もとても優しい。


髪で隠している傷跡のあるおでこにやんわりとキスをされた時には、与えられる愛に陶酔していた。


「……だから体も大事に扱わないとね。嫌だと思うほど痛い時は言ってね」



「んっ……、はぁっ……、ん…、ああんっ……」


痛いどころか、身体を疼かせるほど優しくてなんとも言えない気持ちになる。


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