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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



カーテンを開けてからソラ先輩の方を振り向くとベッドから出てこちらへ近づいてきた。


背後に立って私を腕の中におさめて、答えを確かめるように顔を覗いてくる。


後ろにいるからよく見えないけど、私を見つめてくるその表情は窓から差し込んでくる太陽の光のように優しくて明るいような気がした。



昨晩から自分がしていたことを思い出すとカァッと顔が熱くなる。


「ううっ……、やっぱり恥ずかしいです……」


仕舞いには両手でニヤけまくっていた顔を抑えて隠した。



「恥ずかしがることないよ。上手にできてるから」


「昨日のはソラ先輩が喜ぶかなって思って頑張ってみただけです。……少しずつこういう距離も縮めていけたらいいなって思いまして。


あっ、もちろんソラ先輩との恋愛関係に距離はないですよ。

そろそろ後輩から卒業していかないといけないなって感じです。

でも昨晩のことは……“特別”です。そういうプレイです」


「プレイ……?」


「記憶をなくす前の私とエッチしているみたいだったでしょ?」


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