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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来

「ふぅん。俺が風子の手のひらで踊らされていたということか。……やるねえ」
「これはまたお仕置きされそうですね……。その前にどうだったか教えてくださいよ」
「…………。正直言うと新鮮な気分になったけど、記憶がなくてもあっても風子は風子かな。
俺が愛してるのは風子しかいないんだから」
私を包んでいるこの温もりからそれが伝わってきて、言われなくても分かっているけど口で言われても嬉しくて表情が緩む。
「ふふっ、……またしてあげてもいいよ?」
「……この小悪魔。帰ってきたら襲うから覚悟しておけよ」
「もう、ソラ先輩ったら性欲旺盛なんだから」
それから朝ご飯を食べるとあっという間に出勤する時間が近づいてきて、ソラ先輩を玄関まで見送りに行く。
「いってらっしゃい。あっ、ちょっと待ってください」

