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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来

「まあ、いいや。最初は課長とできてるんだろうなって応援しようと思ってた。でも中学の頃に風子を好きになって、今もやっぱ…可愛いなって思って……」
可愛いと思われるような人になりたいと普段から女を磨く努力をしていたから、褒めてくれた人が誰にせよ嬉しくてつい口元が緩む。
「でも私の初恋の相手は潮崎さんじゃないって言ってるじゃん」
「中学の時にチョコを渡しながら初めて好きになったって言ってたけど?」
「あれは“初めて友達として好きになれた男子だから”って言って渡したんだよ」
「は……?言われてみればそんな感じのこと言ってたっけ……。つまり、おれの勘違い……?」
「紛らわしいことを言ってごめんね。それに私が初めて好きになった男の子は違う小学校に通っていた人だよ。
初恋の人にチョコを渡したのは雪が降っていた日で、それからブランコに乗って、パパが迎えに来てるからっておいでって……」

