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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「雪原くんの地元がここだって聞いていたから、隠れていられそうな場所を探し回っていたんだよ」


「今日から捜索もしていただいていましたし、皆で風子さんを探していましたからね。……この部屋にいると教えてくれたのはあなたの彼女ですが」



「新……、ごめん……。もう…こんなことをしてるのが怖くて……。
それにその子が本当に死んでしまったら……。うちが頭をバットで殴っちゃったし……」


ドア付近の方から水を買いに行ったはずの女の声が聞こえた。


ぐったりしている私を見た時と変わらず怯えていて今にも泣きそうな声色だった。


暴力を振るって私を拐い、新くんがもう終わりだと言っていたからこの結末がどうなるのか何となく想像がつく。


「殴った……?そんなことをしたら風子は……」


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