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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



メールやLOINEのトーク画面、アルバムに保存されている写真。


膨大な量の画像や文字をスワイプして見ているうちに廊下から足音が聞こえてきてドアが開いた。


起き上がれないから誰が入ってきたのかは分からない。


とりあえずベッドに近づいてくる前に持っていたスマホを元のあった場所に戻した。



「風子……!目を覚ましたんだね。良かった」


その動作かバレてしまったのか、部屋に入ってきた人はすぐにこちらへやって来た。


安堵したように微笑んでベッドに横たわる私を見つめてくる。


「具合は大丈夫?まだ頭が痛いかい?」


「少し……」


「起きたらナースコールで知らせるように言われていたから代わりに伝えるね。風子はそのままでいいから。
えーっと、ナースコールはどこにあるんだっけ」







「あの……。そっ、ソラ…先輩……」


「えっ……」


普段通りに名前を呼んだはずなのに、どうしてなのか笑顔から眉を下げて驚いた表情に変わっていた。


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