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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



心当たりはないけれど、なにか悪いことを言ってしまったんだろうか。


それとも他に言って欲しいことがあったから寂しそうな顔をしているのかな……。



「どうしたんですか……?ソラ先輩は退院したばかりですし、体調が悪いなら無理しないでください。
私の代わりにこのベッドに寝ていいですから」


体のことを心配するとソラ先輩は目を閉じてゆっくりと首を横に振った。


「俺が退院してから数ヵ月経っているし、もうなんともないよ」


「じゃあ、結婚するためにソラ先輩の家族に会いに行かないとですね。このまま寝ていられません」


「……今から会いに行かなくても風子は俺の家族と会っているよ」



確かにあったことを思い出して話しているのにずれていて、鳥肌が立って体が震えるほど怖くなってくる。


「えっ……。あれ…、私……、なんで……」


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