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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



口喧嘩しているようにも見えるけど楽しそうに話しているソラ先輩と理人さん。


「あはは。二人ともいつの間にそんなに仲良くなったんですか」


そう言って笑うと、どうしてなのか理人さんまでもどこか寂しそうで困ったような表情をしていた。



その夜、乙羽家の両親も見舞いに来てくれて、次の日になると血の繋がりのある両親も顔を見に来てくれた。


夕方になるとソラ先輩が会社から直行して私の傍で見守っていた。


二人きりになって穏やかな時間が流れ始めた時、ドアを叩く音がまた聞こえてくる。



「乙羽、体調は大丈夫か?オレだ」


「課長……!」


次にやって来たのは課長の郁哉さんだった。


今日は平日で私は仕事を休んでしまっている。


私からは何の連絡もしていないけど、怒っている様子はないのは恐らくソラ先輩が連絡してくれたからなんだろう。


「心配したぞ。色々大変だったようだな。
……これ、スイーツを買ってきたんだが塑羅緒くんと食べてくれ。一緒に来た潮崎と選んだ」



「おれもびっくりしたよ。あの日に送って行くって言ったのに風子はひとりで帰るから……。

これでもマンションの前を通った時に風子を見ていたから情報提供に役立ったんだからなー」


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