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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



課長の後ろから現れた男性が私に洋菓子が入った紙袋を差し出してきた。


ソラ先輩の顔色を伺ってから紙袋を受け取って、渡してきた人の外見をよく目にするために見上げる。



「えっと……、誰でしょうか……?もしかして……、陸田さん……?」


「おいおいおい、冗談でもそれはきついってー。っというか陸田って誰だよ」


「はははっ。乙羽は潮崎のことをからかえるくらい強くなったな」


「えっ……。あ…、あはは……」



「課長までおれをからかうんですから。もしかして、おれって職場でそういうキャラになってます?」


「そうなっているな。乙羽の仕事のことはオレと潮崎がカバーしておくから、その意気で元気になってくれ。無理はしなくていいからな」


「すみません……。お願いします」


皆で話しているとまたドアをノックする音が聞こえた。


朝から色んな人がやってきて今日はとても慌ただしい日だ。



「――――お話し中に失礼します」


次も知り合いが見舞いに来てくれたと思いきや、今度は全く覚えがない人で緊張が走る。


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