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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「風子さんが不安がられているようなのであなたもそのままいてください」


女性の方が私の気持ちに気づいてそう言ってくれて、一緒にいてもらえることになってホッとした。


今、一番信頼できるのはソラ先輩。


自分の両親よりも傍にいて欲しいと思えるほど心を許せる。



「つらいことを思い出させて悪いですが、犯人の男と女に何をされたかなど教えて欲しいんです。
私達は今回の事件の担当で色々と調べていまして」


テーブルの上に置かれたのは犯人だといわれている男女の顔写真。

その写真を恐る恐る手に取って見てみる。



「話しにくいようでしたら、私は席を外して同性であるこちらの彼女に聞いてもらいますので」


写真を見ている私をじっと見つめて静かに答えを待っている。


視線を向けなくても威圧感を感じるから催促されているのがなんとなく分かった。



急いで答えないと……。


なにか答えないといけないのに……。


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