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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



課長からもらったスイーツを取り出している時に言われてドキッとした。


ベッドのすぐ隣に置いた椅子に座っているソラ先輩に視線を向けると不安そうな顔で私を見ている。


美味しそうな洋菓子を取り出さずに戻してから口角を上げて無理矢理笑顔を作った。



「いっ、いいえ!ちゃんと覚えています……!
ソラ先輩と海に行った記憶もありますし、あと……浴衣!
可愛い浴衣を着てお祭りに行ったことと……、えっと……、それと……クリスマスを楽しく一緒に過ごしましたよね……!」



「俺には本当のことを話してよ」


「っ……」


「大丈夫だよ。なんでも受け止めるから」


落ち着いた優しい声色でそう言われると涙がじわっと浮かんできて私は唇を噛んだ。


白い布団を強く握っている両手に視線を落としてから重たい口を開くことにした。


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