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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

「……うん。分かった」
少し躊躇った返事をしてからソラ先輩は私と同じ布団に入ってくる。
一人で寝るには広いダブルベッド。
大きな布団の中は一人で寝ていた時よりもほんのりと温かい。
お互い枕の上に寝ていたけど、電気を消してしばらくするとソラ先輩が私の方に近づいてきた。
静まり返った部屋でカサッと布団をずらす微かな音だけが響く。
自分から誘っておいてなんだけど、ここ数日独りで寝ていたからなんだか緊張する……。
寝返りを打つようにして背中を向けると腹部に手を当てられて抱き寄せられた。
「頭は痛くない?」
「まだ少しズキズキしますけど薬も効いているみたいですし、横になると楽なので大丈夫です」
「そうか。早く良くなるといいね」
「はい……」
背中も温かくて守られている感じもして安心する。
体に触れているぬくもりはすべて優しいのに、下半身に当たっている固いモノだけはなにかが違くて気になった。

