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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

「この固いのは……」
「いつものことだから気にしなくていいよ。風子を抱いていたら自然とこうなるんだ」
「はあ……。そうですか……」
なんとなくそれを手で触れてみたくなってソラ先輩の方に体を向けた。
カーテンの隙間から月明りが差し込む薄暗い中、背後から私を見つめていた顔が見える。
一緒に過ごした時間を思い出せなくても、大好きだなと心から感じて自然と目を細めてしまう。
黙ったまま見つめていると顔を近づけられてソラ先輩が私の唇を奪っていく。
身体が本調子でなくて気を使っているからなのかとても優しい……。
もっと熱い熱を私の体が覚えているのか不思議なことにそう思えた。
「キス……、もっとしてください」
「していいの?」
「ちゅってしてると頭が痛いのも和らぐんです……」

